第26回京都国際学生映画祭 開催報告
第26回京都国際学生映画祭が盛況裡に閉幕しました。
今回で第26回目の開催となる本映画祭は、2024年2月10日(土)~12日(月・休)の3日間に渡り、京都文化博物館で開催され、オンライン配信が2月17日(土)~23日(金・祝)まで実施されました。今年度は国内134作品、海外300作品の計434作品の応募があり、その中から選び抜かれた入選16作品が上映されました。
10日の開会式は、主催者を代表し、大学コンソーシアム京都の黒坂理事長が挨拶し、続いて芥川実行委員長が挨拶を行いました。最終日の授賞式では、「グランプリ」・「準グランプリ」、そして今年度の最終審査員である大江崇允監督、山口淳太監督、山戸結希監督がそれぞれ選定した「最終審査員賞」と、実行委員が選出した「実行委員賞」が発表されました。最後に、京都国際学生映画祭 企画検討委員会 由良泰人委員長による閉会の辞で、第26回京都国際学生映画祭を終了しました。
映画祭は以下のプログラムに沿って上映が実施されました。上映後には、入選監督および最終審査員によるトークイベントが行われました。
プログラムA
『Hellscape』
監督:Alixe DEVAUX, Camille LEROUX, Félicia POGGI, Clémence LACOUME, Lara BRIÈRE, Valentine
WILKE/フランス/2022年/6min/アニメーション/ Supinfocom Rubika
『คู่รักนักต้มตุ๋น/The Crooker Lovers』
監督:Thanachanok PADUNGCHAIPOOMTHAI/タイ/2023年/16min/実写/Mahidol University International College
『Lost in Count』
監督: GONG Bochen/中国/2022年/30min/実写/Beijing Film Academy
『Between Us』
監督:YANG Ji-won/ 韓国/2023年/24min/実写/Kookmin University
『EX MACHINA』
監督:PARK Jongwoo/韓国/2023年/36min/実写/Korea National University of Arts
(プログラムB)
『DOCOOK』
監督:羽部空海/HABU Solami/日本/2023年/4min/アニメーション/武蔵野美術大学
『榴槤芭/Durian Trees』
監督:CHEUN Shi Chin/台湾/2023年/26min/実写/Taiwan I-SHOU University
『Volver al Sur/Returning South』
監督:Sofía AYALA /ドイツ/2022年/15min/実写/German Film and Television Academy
『음양판관/Hell-World Judge』
監督:GUAN Lichen/韓国/2023年/38min/実写/Dongguk University
『喝采/ovation』
監督: 平尾匠/HIRAO Takumi/日本/2023年/34min/実写/京都精華大学
(プログラムC)
『SEWING LOVE』
監督:許願/XU Yuan/日本/2023年/8min/アニメーション/多摩美術大学
『MICROWAVE LOVE』
監督: KWON Chan-young/韓国/2023年/26min/実写/Kookmin University
『Fresh』
監督:LEE Euntaek/韓国/2023年/14min/実写/The University of Suwon
『映画の夢』
監督:楊宇安/YANG Yuan/中国/2023年/39min/実写/上海商学院
『The Steak』
監督: Kiarash DADGAR/イラン/2023年/8min/実写/Soore Art University of Tehran
『Life of Dongwoo』
監督:박호범/朴浩範/PARK Hobeom 韓国/2022年/18min/実写/Soongsil University
映画祭では入選作品の上映のほかに以下の特別企画が上映されました。
山口淳太監督上映企画
『ドロステのはてで僕ら』
監督:山口淳太
大江崇允監督上映企画
『適切な距離』
監督:大江崇允
山戸結希監督上映企画
『玉城ティナは夢想する』
監督:山戸結希
作品上映後、山戸監督からのビデオメッセージが上映されました。
また、「関西企画」として関西の学生監督にフォーカスした上映企画を実施しました。
関西企画(関西フォーカス)
『脚本』
監督:佐々木温一(近畿大学)
『ぐらんぱ・おりじなる』
監督:山田耕平(大阪芸術大学)
『残酷な少年のテーゼ』
監督:タイ・ウリン(立命館大学 大学院)
最終日には、授賞式・および閉会式を挙行しました。まず「実行委員賞」の発表が行われ、Lee Euntaek監督『Fresh』に賞が贈られました。
続いて「最終審査員賞」が発表され、以下の3作品に、それぞれ賞が贈られました。大江崇允賞としてKWON Chan Young監督の『MICROWAVE LOVE』、山口淳太賞としてKiarash Dadgar監督の『The
Steak』、山戸結希賞としてCheun Shi Chin監督の『Durian Trees』が受賞しました。残念ながら授賞式に欠席された山戸結希監督からはビデオメッセージが届きました。
続いて、準グランプリ、グランプリが最終審査員より発表されました。準グランプリに、Park Hobeom監督『Life of Dongwoo』、「グランプリ」は楊宇安監督『映画の夢』がその栄誉に輝き、トロフィと賞状、副賞が贈られました。
授賞式の様子(左からPark Hobeom監督、楊宇安監督)今年も世界中の学生から多くの作品応募があり、映画への熱い想いを受け取りました。学生の作品を上映する機会である本映画祭が永く続き、より多くの方々へ学生映画を届け、さらなる発展を遂げるよう努めてまいりますので、今後とも本映画祭をどうぞよろしくお願いいたします。
集合写真