第25回京都国際学生映画祭 開催報告!
第25回京都国際学生映画祭が盛会のうちに終了いたしました。
今年度で25回目の開催となる本映画祭は、昨年に引き続き、ハイブリット開催を実施。
2023年2月(金)~5日(日)までの京都文化博物館での実地開催と同年2月10日(金)~19日(日)までのVimeoでのオンライン開催が実施されます。
昨年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴って、海外監督の来祭は叶いませんでしたが、今年度は3年ぶりに世界中から入選監督が集まりました。
政府・自治体・会場の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに基づく対策を講じ、感染拡大に最大限留意した上で映画祭が実施されました。
今大会では国内160作品、海外221作品の計381作品もの応募があり、その中から選び抜かれた入選16作品がコンペティション部門の審査対象となりました。
今年度は3人の審査員体制で開催され、最終審査員を犬童一心 氏、早川千絵 氏、李闘士男 氏が務められました。
映画祭は以下のプログラムに沿って上映が実施されました。
■プログラムA
『墜落天使/The Falling Angels 』
監督:YU CHE WU
所属:National Taiwan University of Arts(台湾)
『Other Half』
監督:Lina Kalcheva
所属:National Film and Television School (イギリス)
『Les Larmes de la Seine /The Seine’s Tears』
監督:Yanis Belaid, Eliott Benard, Nicolas Mayeur, Etienne Moulin, Hadrien Pinot, Lisa Vicente, Philippine Singer, Alice Letailleur
所属:Pole 3D(フランス)
『Fatjona』
監督:Steve Bache
所属:Filmakademie Baden-Wuerttemberg, Germany(ドイツ)
■プログラムB
『サカナ島胃袋三腸目/ 3 Intestine Road, Fish Island』
監督:若林 萌
所属:東京藝術大学大学院映像研究科(日本)
『정말로 바란다면/The things we hoped last summer』
監督:Park Jongwoo
所属:Korea National University of Arts(韓国)
『SHELTER』
監督:Kim Eunkyung
所属:Korea National University of Arts(韓国)
『지루박/Jitterbug』
監督:Su Sion
所属:Korea National University of Arts(韓国)
■プログラムC
『Identibye』
監督:Sajjad ShahHatami
所属:Tehran azad university(イラン)
『帰る/Regress』
監督:徐逸文
所属:京都市立芸術大学(日本)
『L’AVVERSARIO/THE OPPONENT』
監督:FEDERICO RUSSOTTO
所属:CENTRO SPERIMENTALE DI CINEMATOGRAFIA(イタリア)
『개를 데리고 다니는 여자/The Woman with the Dog』
監督:Jo Yukyeong
所属:Chung-ang University(韓国)
■プログラムD
『ただいま/Hometown Lullaby』
監督:劉波
所属:武蔵野美術大学(日本)
『Where No One Lives』
監督:Li Anne Liew
所属:Chapman University(アメリカ)
『她的夜晚/Restless Is the Night』
監督:Xiaoxue Meng/Yuehan Tan
所属:University of Southern California(アメリカ)
『Lunchbox』
監督:OH Han-wool
所属:Sungkyunkwan University(韓国)
なお、映画祭では入選作品の上映の他に以下の特別企画も併映され、作品の上映後には各監督による特別トークショーが実施されました。
■最終審査員・犬童一心監督上映企画
『金魚の一生』1997年
監督:犬童一心
■最終審査員・早川千絵監督上映企画
『ナイアガラ』2014年
監督:早川千絵
■最終審査員・李闘士男監督上映企画
『お父さんのバックドロップ』2004年
監督:李闘士男
■堀越謙三氏に学ぶ映画の裏側
『イエローキッド』2009年
監督:真利子哲也
(上映後、ユーロスペース代表 堀越謙三様)
■FF3 三学生映画祭コラボ企画
『Episodic memory』 (東京学生映画祭 実写短編部門 グランプリ)
監督:鈴木理利子
『レスポールが重た過ぎたんだろ』(関西学生映画祭 グランプリ)
監督:金子信弦
■海外過去入選作品上映企画
『EDMOND』(第19回 アニメーション部門グランプリ)
監督:Nina Gantz
『Under the Sun』(第19回 入選作品)
監督:QIU Yang
最終日に授賞式が挙行されました。
今年度は「グランプリ」と「準グランプリ」、そして3人の最終審査員がそれぞれ選定する「最終審査員賞」と、学生実行委員が選定する「実行委員賞」が授与されました。
まず「実行委員賞」の表彰が行われ、第25回京都国際学生映画祭 実行委員長による挨拶の後に、若林 萌監督『サカナ島胃袋三腸目』』に賞が贈られました。
続いて「最終審査員賞」の発表に移り、以下の3作品に、それぞれ賞が贈られました。
1作品目は犬童一心賞としてPark Jongwoo 監督『정말로 바란다면/The things we hoped last summer』、2作品目は早川千絵賞としてYU CHE WU監督『墜落天使/The Falling Angels』、3作品目は李闘士男賞としてFEDERICO RUSSOTTO監督『L’AVVERSARIO/THE OPPONENT』が受賞となりました。
続けて「準グランプリ」は、Yanis Belaid監督ほかによるアニメーション『Les Larmes de la Seine /The Seine’s Tears』にその栄誉が贈られました。
最後に「グランプリ」はOH Han-wool監督『Lunchbox』がその栄誉に輝きました。
授賞式の最後に企画検討委員会 委員長の由良泰人による閉会の言葉があり、会場からは大きな拍手が贈られ、第25回京都国際学生映画祭は盛会のうちに終了しました。
今年度は10か国からの国際色豊かな入選作品が選出されました。
また、海外監督の来祭もあり、合計10名の入選監督が来祭・トークショーを行いました。
オンラインでまだまだ作品をお楽しみいただけます。
詳細はこちら↓
https://www.kisfvf.com/news/news/news-1811/
今年度もコロナ禍に負けず世界中の学生から多くの作品応募があり、たくさんの熱い想いを受け取りました。 学生の作品を上映する機会である本映画祭が永く続き、より多くの方々へ学生映画を届け、さらなる発展を遂げるよう努めてまいりますので、今後とも本映画祭をどうぞよろしくお願いいたします。